
夜間や休日に緊急対応が必要になる職場では、通常の勤務とは別に、対応する人をあらかじめ決めておくことがあります。業種や職場によって、当直、宿直、コール番、待機など呼び方はさまざまです。細かい運用は異なりますが、共通しているのは、通常の勤務時間や営業時間外に発生する対応に備える役割であることです。
これらの当番は、夜勤のように夜間帯に勤務することが前提のシフトとは異なります。何もなければ待機だけで済む場合もありますが、呼び出しや緊急対応の可能性があるため、完全な休みとも言えません。
この記事では、このような夜間対応の当番について、夜勤との違いや、当番を組むときに確認したいポイントを整理します。
目次
1. 夜間対応の当番とは?
夜間対応の当番とは、夜間や休日に不測の事態が発生した場合に備えて、あらかじめ対応する人を決めておくことです。
通常の勤務時間外であっても、職場によっては緊急対応が必要になることがあります。たとえば、医療・介護の現場、宿泊施設、警備、設備管理、企業の保守対応などでは、夜間や休日に何かあった場合に、誰かが対応しなければなりません。
このような当番は、職場や業種によって当直、宿直、コール番、待機など、さまざまな呼び方をされます。ただし、名称だけで内容が決まるわけではありません。同じ「当直」でも、実際に夜間も業務を行う場合もあれば、緊急時だけ対応する場合もあります。また、「待機」と呼ばれていても、呼び出しの頻度が高ければ負担は大きくなります。
夜勤との違い
夜間対応の当番を考えるときは、夜勤とは分けて考える必要があります。
夜勤は、夜間帯に勤務すること自体が前提のシフトです。夜間の時間帯に通常業務を行うため、勤務時間として明確に扱われることが多いでしょう。一方で、夜間対応の当番では、何も起きなければ、実際の業務は発生しない場合もあります。
ただし、業務が発生しなかったとしても、当番に入っている間は完全に自由に過ごせるわけではありません。そのため、夜間対応の当番は、スタッフにとって負担になりやすい役割です。実際に働いた時間だけでなく、拘束されている感覚や、翌日の勤務への影響も考慮する必要があります。
2. 泊まりの当番と待機の当番がある
夜間対応の当番には、大きく分けて、職場に泊まって対応に備える形と、自宅などで待機する形があります。どちらも夜間や休日の対応に備える点では共通していますが、拘束のされ方や負担の出方は異なります。
2-1. 職場に泊まる当番
職場に泊まる当番は、当直や宿直と呼ばれることが多い形です。
この場合、当番に入るスタッフは職場に滞在し、夜間や休日に何かあった場合に対応します。職場にいるため、緊急対応が必要になったときにすぐ動きやすいという特徴があります。
一方で、職場に泊まる以上、拘束時間は長くなります。仮眠が取れる場合でも、自宅で休む場合とは違い、十分に疲労が回復しないこともあります。
2-2. 自宅などで待機する当番
自宅などで待機する当番は、コール番や待機などと呼ばれることが多い形です。
この場合、当番に入るスタッフは職場には泊まらず、自宅などで待機します。そして、必要があった場合に連絡を受けて対応したり、職場に出向いたりします。
職場に泊まらないため、当直や宿直に比べると負担が軽く見えることがあります。しかし、実際には完全な休みとは異なります。呼び出しに備える必要があるため、遠くに出かけにくい、飲酒できない、すぐ連絡に出られる状態でいる必要がある、といった制約があります。
また、夜間に呼び出しがあった場合は、夜に対応したうえで、翌日も勤務に入ることがあります。この場合、勤務表上は通常勤務に見えても、実際にはかなり大きな負担になることがあります。
3. 夜間当番を組むときのポイント
夜間対応の当番は、通常の勤務とは異なる負担があるため、当番を組むときにはいくつかの重要なポイントがあります。
3-1. 当番に誰が入れるかを整理する
すべてのスタッフが、夜間に対応できるとは限りません。
たとえば、対応には一定以上の経験のあるスタッフが必要なら、その条件を満たすスタッフだけを割り当てる必要があります。自宅待機であっても、呼び出し時にすぐ対応できる必要がある場合は、職場から遠いスタッフを入れにくいこともあります。また家庭の事情で、夜間の対応そのものが難しい場合もあります。
当番に入れる人が少ないと、一部のスタッフに負担が集中しやすくなります。そのため、まずは誰がどの当番に入れるのかを整理しておくことが大切です。
3-2. 翌日の勤務との兼ね合いを確認する
夜間対応の当番を組むときは、当番そのものだけでなく、翌日の勤務との兼ね合いも確認する必要があります。
職場によっては、泊まりの当直や宿直の翌日を休みにする場合があります。一方、自宅に待機する当番では、翌日もそのまま通常勤務になることも多いです。どちらの運用でも、夜間に対応が発生した場合は、翌日の負担が大きくなりやすい点には注意が必要です。
たとえば、当番の翌日に長時間勤務が入っていたり、遅い時間まで残る必要があったりすると、疲労が蓄積しやすくなります。また、翌日にも別の当番が入っていると、連続して拘束される形になり、負担が大きくなります。
翌日が勤務可能な扱いであっても、必ずしもどの勤務でも問題ないとは限りません。夜間対応があった場合に早めに帰れるようにする、負担の大きい勤務と組み合わせないなど、職場の運用に合わせた配慮が必要です。
3-3. 公平性や偏りを考慮する
夜間対応の当番は、不満や負担につながりやすい役割です。そのため、回数や間隔、曜日の偏りにも注意が必要です。
まず、特定のスタッフだけに当番が集中しないようにする必要があります。単純な回数だけでなく、負担の大きい日が偏っていないかも確認した方がよいでしょう。
特に、土日や祝日、休日前の当番は不公平感につながりやすいです。平日の当番と休日の当番を同じ1回として扱うと、実際の負担感に差が出ます。
また、当番が連続したり、短い間隔で何度も入ったりすると、スタッフの負担が大きくなります。前回の当番から十分な間隔を空ける、当番の翌日に再び当番を入れない、休日の当番が特定の人に偏らないようにするなど、複数の条件を組み合わせて考える必要があります。
4. 夜間当番は実際の負担を考えて組むことが大切
夜間や休日の当番は、通常勤務とは異なる形の負担があります。
当直、宿直、コール番、待機など呼び方はさまざまですが、重要なのは、その当番が実際にどのような対応を求められるものなのかです。
職場に泊まる当番なのか、自宅などで待機する当番なのかによって、拘束のされ方は異なります。夜間対応の当番を組むときは、翌日の勤務や実際の負担も含めて整理することが大切です。
Product
Assignoでシフト作成をもっとかんたんに
Assigno(アサイノ)は、職場ごとの運用条件に従ってシフトを自動で割り振るシフト作成支援アプリです。
幅広い業種や勤務形態に対応しており、毎月のシフト作成の負担を軽減します。
Assignoでできること
- 職場の決まりごとを、シフト作成のルールとして設定できます。
- 当番の回数や間隔を調整し、特定のスタッフに負担が偏らないようにできます。
- 土日祝や休日前の当番、翌日の勤務との兼ね合いも考慮してシフトを作成できます。
- 条件を満たせない場合は、原因を解析し、どの条件を調整すればよいかを確認できます。
スタッフ100名まで、月額2,980円の定額で利用できます。スタッフ数に応じた追加料金はかかりません。
最初の2ヶ月は無料で利用できます。
登録不要のデモ勤務表では、職場の運用を想定したシナリオで、シフトの自動割り振りを体験できます。
監修者:水口 泰介
アサイノ・テクノロジーズ株式会社 代表
大学病院の医師として、部署内で約60名のスタッフのシフト作成を担当した経験をもとに、シフト作成支援アプリケーションAssignoを開発。シフト作成の考え方や判断基準を整理・体系化し、誰でも使える形でノウハウを仕組み化することに取り組んでいる。