休日当番の不満を減らすには?シフト作成における公平性の考え方

所定の休日がある勤務形態でも、休日の緊急対応や問い合わせ対応のために、スタッフが当番として勤務・待機する場合があります。業種や職場によって形や名称は異なりますが、当直、日直、コール番などが、こうした休日当番としてシフトに組み込まれることがあります。

休日当番は、本来休みである日に勤務や待機が必要になるため、スタッフが負担を感じやすい勤務です。特に、休日当番の回数が偏ったり、予定を入れたい日に当番が入ったりすることは、不満につながりやすくなります。

この記事では、休日当番で不公平感が生じやすい理由と、スタッフの不満を軽減するための考え方を整理します。

目次

  1. 休日当番とは
  2. 休日当番で不公平感が生じやすい理由
  3. 休日当番の不満を軽減するための対策
  4. 休日当番は、回数と希望の偏りを見ながら調整する

1. 休日当番とは

休日当番とは、休日に発生する当番制の勤務や待機のことです。ここでは、職場自体は休みであっても、緊急時の対応や問い合わせ対応のために、誰かが担当する必要がある勤務を「休日当番」として扱います。

休日当番にはさまざまな形があり、職場によって呼び方が異なる場合もあります。当直は夜から翌朝まで泊まり込みで対応する勤務です。日直は、休日の日中に職場で対応する勤務です。コール番は、自宅や職場などで待機し、電話対応や緊急時の呼び出しに備える当番です。

当直やコール番は、平日に設定される場合もあります。ただし、一般的には休日に入る当番のほうが、スタッフにとって負担感が大きくなりやすいです。休日が拘束されるため、予定を入れにくくなり、休んだ感覚も得にくくなるからです。

また、当直の場合は勤務が日付をまたぐため、完全に休日だけの勤務とは限りません。平日から休日にかかる当直、休日から休日にかかる当直、休日から平日にかかる当直などがあります。いずれの場合も、休日にかかる勤務はスタッフの負担になりやすいです。

2. 休日当番で不公平感が生じやすい理由

休日当番で不公平感が生じやすい理由は、本来休みである日に勤務や待機が必要になるため、通常のシフトよりも負担が大きいからです。

たとえ実際の対応件数が少なくても、その時間は拘束されるため、休息や私用の時間に当てにくくなります。コール番のように職場に常駐しない当番であっても、いつ呼び出されるか分からない状態で過ごすため、心理的な負担が残ります。

休日当番は、基本的に「できれば入りたくない」と感じるスタッフが多い勤務です。それでも、職場の運用上、誰かが担当しなければならない場合があります。そのため、誰にどのくらい割り振るかが、不満や不公平感につながりやすくなります。

特に問題になりやすいのは、休日当番の回数が偏る場合です。同じスタッフに休日当番が集中すると、「自分ばかり休日を削られている」と感じやすくなります。通常の勤務よりも、休日当番の偏りは不満として表面化しやすい場合があります。

また、勤務希望を受け付けている職場では、当番なし希望が特定の日に集中することがあります。連休や年末年始、行事のある時期などは、多くのスタッフが当番を避けたいと考えるため、希望をすべて反映することが難しくなります。このとき、当番なし希望を優先しすぎると、希望を出していないスタッフに負担が偏る可能性があります。反対に、希望をあまり考慮しないと、予定を入れたかった日に休日当番が入り、スタッフの不満につながることがあります。

つまり、休日当番では、シフト作成そのものの複雑さよりも、希望をどこまで反映するか、負担の偏りをどう抑えるかが大きな問題になります。

3. 休日当番の不満を軽減するための対策

休日当番の不満を軽減するには、誰かに負担が偏りすぎないようにすることが重要です。休日当番そのものをなくせない場合でも、回数の偏りを抑えたり、当番なし希望の受け付け方を考慮することで、不公平感を減らしやすくなります。

3-1. 休日当番の偏りを抑える

特定のスタッフに休日当番が集中することは、不満や不公平感の一番の要因です。完全に均等にすることが難しい場合でも、スタッフごとの当番回数を確認しながら、できるだけ均等に近づけることが基本になります。少なくとも、極端な負担が生じないように、1ヶ月の休日当番回数の上限は設けた方がいいです。

ある月に特定のスタッフの休日当番が多くなってしまった場合は、翌月以降に当番を減らして調整する方法もあります。その月の中ではすべてのスタッフで公平にすることが難しくても、数ヶ月単位や年間ではある程度均等になるなら、不公平感は生じにくくなります。

3-2. 当番なし希望への対応

スタッフの勤務希望を受け付けている場合は、当番を入れないでほしいという希望をどのように扱うかを決めておくことが重要です。

当番なし希望を無制限に受け付けると、希望を多く出したスタッフが休日当番を避けやすくなり、希望を出していないスタッフばかり休日当番に入る可能性があります。スタッフの希望が多い場合は、1か月あたりの当番なし希望の上限を決めておくと、希望を受け付けながらも、特定のスタッフに負担が偏りにくくなります。特に連休や祝日が多い月は、当番なし希望が集中しやすいため、あらかじめ上限を設けておいた方が調整しやすくなります。

3-3. 休日当番が多いスタッフは別の負担で調整する

ここまでに紹介した対策を行なっても、休日当番に入れるスタッフが限られている場合や、祝日が多い月などでは、休日当番だけを見て完全に公平にすることは難しいかもしれません。

そのような場合は、ほかの勤務や条件で負担を調整するという方法もあります。たとえば、休日当番が多くなったスタッフは、その分、平日の当番を少なくすることができます。勤務表全体で見たときに負担が偏りすぎないように調整することで、多少なりとも不公平感が軽減できることもあります。

4. 休日当番は、回数と希望の偏りを見ながら調整する

休日当番は、本来休みである日に勤務や待機が必要になるため、スタッフの負担感や不公平感につながりやすい勤務です。特に、休日当番の回数が偏ったり、当番なし希望が特定の日に集中したりすると、不満が生じやすくなります。

休日当番の不満を減らすには、スタッフごとの当番回数を確認し、特定の人に負担が偏りすぎないようにすることが大切です。また、当番なし希望をどこまで受け付けるのか、希望が集中した場合にどのように扱うのかを、あらかじめ決めておくと調整しやすくなります。

休日当番だけで公平にすることが難しい場合は、ほかの勤務や役割も含めて勤務表全体で負担を調整することが重要です。休日当番の回数だけでなく、職場全体の運用を見ながら不公平感を抑えることが、シフト作成では大切になります。

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監修者:水口 泰介
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