夜勤シフトが組みにくい理由|シフト作成のポイント

夜勤は、夜から翌朝にかけて日付をまたぎ、生活リズムに影響しやすい勤務です。そのため、夜勤明けには通常の勤務を入れないようにして休息を確保するなど、通常のシフトにはない夜勤特有の条件が存在します。

この記事では、夜勤シフトが組みにくい背景を整理しながら、シフト作成時に押さえておきたいポイントを解説します。

目次

  1. 夜勤とはどのような勤務か
  2. 夜勤シフトが組みにくい理由
  3. 夜勤シフトを作成するときのポイント
  4. 夜勤シフトは、前後の勤務と全体のバランスを見ながら作成する

1. 夜勤とはどのような勤務か

夜勤とは、一般的に夜間から翌朝にかけて働く勤務のことです。夜勤の翌日は「明け」として扱い、通常の勤務に入れないようにすることが一般的です。

夜勤は、生活リズムへの影響が大きく、身体的な負担も大きくなりやすい勤務です。そのため、勤務終了後から次の勤務開始までに一定の休息時間を確保する「勤務間インターバル」の考え方があります。看護分野などでは、夜勤回数や勤務間隔、夜勤後の休息について具体的な目安が示されており、夜勤を含む勤務表では、休息や負担を考慮することが重要とされています。

職場によっては、夜勤の翌日を明けにするだけでなく、その次の日を休みにする運用もあります。「夜勤→明け→休み」のように休みを含めた勤務パターンにすることで、夜勤後の休息を確保しやすくします。

このように、夜勤には日付をまたぐことや勤務後の休息を確保する必要があることから、通常のシフトとは異なる制限が生じます。

2. 夜勤シフトが組みにくい理由

一般的に、夜勤シフトはほかのシフトよりも組みにくい場合が多くあります。大きな理由の1つは、夜勤が日付をまたぐ勤務であり、翌日の勤務に直接影響することです。

夜勤の翌日は明けとして扱い、通常の勤務を入れないことが多いため、夜勤に入ったスタッフは翌日の勤務候補から外れます。反対に、すでに翌日に勤務が割り振られているスタッフには、その前日に夜勤を入れにくくなります。このように、夜勤は勤務当日だけでなく、前後の日の勤務にも影響します。

また、夜勤に入れるスタッフが限られることもあります。日中のスタッフ数が足りていても、家庭の事情、年齢、雇用形態など、さまざまな理由で夜勤に対応できるスタッフが少ない場合、夜勤を組むのは難しくなります。

さらに、夜勤では単に人数を満たせばよいとは限りません。夜勤のリーダーを配置する必要がある、特定の資格をもつスタッフを入れる必要があるなど、スタッフの配置に関する条件がある場合もあります。その場合、夜勤に入れるスタッフの中から、誰をどの組み合わせで配置するかまで考える必要があります。

夜勤は負担が大きいため、特定のスタッフに偏ると不満につながりやすい勤務でもあります。夜勤回数が多すぎる場合だけでなく、短い間隔で夜勤が続く場合も、負担感が大きくなります。

このように、夜勤シフトでは複数の条件を同時に考える必要があります。そのため、ほかのシフトよりも組みにくくなりやすいのです。

3. 夜勤シフトを作成するときのポイント

夜勤シフトを作成するときは、あらかじめ条件を整理し、割り振る順番や負担の偏りを意識しておくと、勤務表を作りやすくなります。

3-1. あらかじめ条件を整理しておく

まず、職場で決まっている夜勤の条件を整理しておきます。夜勤に入れるスタッフ、夜勤を免除するスタッフ、夜勤翌日の扱い、「夜勤→明け→休み」のように休みを含めた勤務パターンにするかどうか、夜勤回数や勤務間隔の条件などを確認します。

普段は特に意識せずにシフトを作成していても、こうした条件が明文化されていないことがあります。条件が整理されていないと、シフト作成時に確認すべき点が分かりにくくなり、作成したシフトに不備が出たり、担当者が変わったときに引き継ぎから漏れたりする原因になります。

夜勤の条件をあらかじめ整理しておくことで、毎月のシフト作成時に何を確認すべきかが分かりやすくなります。

3-2. 夜勤は最初に割り振る

夜勤は、ほかのシフトよりも先に割り振ると勤務表を作りやすくなる場合が多くあります。

夜勤を入れると、その翌日は明けになり、職場によってはさらにその翌日に休みを入れることがあります。つまり、夜勤を入れるには2日、場合によっては3日連続で空いている日が必要です。夜勤を後回しにすると、すでにほかのシフトで埋まっていて、夜勤を入れられる日が少なくなってしまうことがあります。

また、夜勤に入れるスタッフが限られている場合、ほかのシフトを先に埋めてしまうと、夜勤に入れる候補が残らないことがあります。夜勤を先に配置しておけば、夜勤明けを踏まえたうえで、ほかのシフトを割り振ることができます。

3-3. 公平にできない場合は、ほかの条件で配慮する

夜勤に入れるスタッフが限られている場合、どうしても夜勤の回数などの負担に偏りが出るのを避けれれないことがあります。

そのような場合は、夜勤だけで公平性を考えるのではなく、ほかの条件やシフトも含めて負担を調整する方法があります。たとえば、夜勤が多くなったスタッフの希望休をなるべく優先する、リーダーなど負担が大きい業務を減らす、遅番などほかの負担が大きいシフトを少なくする、といった配慮です。

もちろん、すべての不満を解消できるわけではありません。しかし、夜勤だけに注目するのではなく、勤務表全体で負担を見ながら調整することで、スタッフの不公平感を多少なりとも軽減できる場合があります。

4. 夜勤シフトは、前後の勤務と全体のバランスを見ながら作成する

夜勤シフトは、日付をまたぐ勤務であり、翌日の勤務や休息に影響するため、通常のシフトよりも組みにくくなりやすい勤務です。

夜勤シフトを作成するときは、まず職場で決まっている夜勤の条件を整理しておくことが大切です。そのうえで、組み方や調整方法を工夫することで、勤務表全体のバランスを取りやすくなり、スタッフの負担感も抑えやすくなります。夜勤シフトでは、夜勤単体ではなく、勤務表全体を見ながら作成することが重要です。

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監修者:水口 泰介
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