
シフト勤務で働く業種では、シフトは「働き方」そのものです。職場が動いている時間や、どの時間帯にどのような人員が必要かといった働き方の違いは、そのままどのようなシフトが組まれるかに反映されます。たとえば、24時間体制の職場と、日中を中心に営業する職場では勤務形態が異なり、それに伴って必要なシフトの形も変わってきます。
一方で、異なる業種でも、シフト勤務には共通点も多くあります。シフトの基本的な構造や、スタッフを配置する考え方には、勤務形態に関わらず共通する部分があります。
この記事では、業種によってシフトがどのように違うのか、また業種が違っても共通しているシフト勤務の考え方について解説します。
目次
- 業種によって働き方とシフトの形は異なる
- 一般的な営業時間がある職場のシフトの特徴
- 24時間体制のシフトの特徴
- 勤務形態が違ってもシフトの基本構造には共通点がある
- 業種の働き方を反映したシフト作成を行うには
1. 業種によって働き方とシフトの形は異なる
シフト勤務では、シフトに従って人が配置され、スタッフがその日にどのように働くかが決まります。そのため、業種による働き方の違いは、シフトの形に反映されます。
どのようにスタッフに勤務を割り振るかは、業種や職場によって異なります。たとえば、小売店や飲食店のように昼間から夜まで営業する職場では、開店から閉店までの時間をいくつかに分けて勤務を割り振ることが多くなります。一方で、病院やホテルのような24時間体制の職場では、日中だけでなく夜間の勤務も含めてシフトを考えることになります。
また、働く人の構成もシフトに影響します。正社員が中心の職場もあれば、パートやアルバイトが多い職場もあります。勤務できる曜日や時間帯が人によって異なる場合は、その条件に合わせてシフトを組む必要があります。
このように、業種による働き方の違いは、そのままシフト勤務の違いにつながります。
2. 一般的な営業時間がある職場のシフトの特徴
小売店や飲食店など、一般的な営業時間がある職場では、開店から閉店までの流れに合わせてシフトを組むことが多くなります。
このような職場では、早番・中番・遅番のように、営業時間をいくつかの時間帯に分けて勤務を割り振ることが多いです。早番は開店準備や午前中の対応を担当し、遅番は夕方以降の営業や閉店作業を担当するなど、勤務する時間によって役割が変わることもあります。
また、来客が多い時間帯に合わせて人員を増やす必要がある職場もあります。飲食店では昼食や夕食の時間帯、小売店では夕方や休日など、忙しくなりやすいタイミングに合わせてスタッフを配置することがあります。
パートやアルバイトが多い職場では、スタッフごとに勤務できる条件が異なることもあります。学生であれば夕方以降、子育て中のスタッフであれば昼間中心など、勤務できる時間に合わせてシフトを組む必要があります。
このように、一般的な営業時間がある職場では、営業時間の中でどの時間帯にどれだけ人が必要かを考えることが、シフト作成の基本になります。
3. 24時間体制で働く職場のシフトの特徴
病院やホテルなど、24時間体制で働く職場では、日中だけでなく夜間も人を配置する必要があります。
たとえば、病院では、入院患者の夜間対応や救急患者への対応が必要になることがあります。そのため、夜勤を含めた勤務の組み方がシフト全体に大きく影響します。ホテルのような職場でも、夜間の受付や宿泊客への対応が必要になる場合があり、日中の勤務とは別に、夜間を担当するスタッフを配置する必要があります。
このような職場では、2交代制、3交代制のように、勤務を複数の時間帯に分けてスタッフを交代させる運用をしている場合があります。2交代制では日勤と夜勤、3交代制では日勤、準夜勤、夜勤などに分けて、24時間の業務をつないでいきます。
ただし、24時間体制の職場でも、すべての職種が夜勤のような夜間勤務を行うとは限りません。病院でも、外来、検査、手術などは基本的に日中の業務が中心であり、夜間対応は当番制となる職種もあります。一方で、病棟を担当する看護師のように、夜間でも一定の人員が必要な職種では、2交代制や3交代制のような交代制勤務によって、日中から夜間まで人員をつないでいくことがあります。
ホテルや宿泊施設でも同様に、受付は24時間対応であっても、清掃、レストラン、館内設備などのスタッフは、主にそれぞれの業務が行われる時間帯で勤務することが多いです。
このように、24時間体制の職場では、夜間の勤務を含めて、一般的な営業時間がある職場とは異なる形でスタッフを配置する必要があります。ただし、同じ職場の中でも、職種や担当業務によって勤務形態が異なる点にも注意が必要です。
4. 勤務形態が違ってもシフトの基本構造には共通点がある
一般的な営業時間がある職場と、24時間体制の職場では、シフトの形が大きく異なるように見えます。しかし、勤務形態が違っても、シフトの基本構造には共通点があります。
24時間体制の職場でも、実際の業務の大半は日中の時間帯に集中します。病院では外来や検査など、ホテルでは清掃やチェックイン・チェックアウト対応など、多くの定型業務が日中に行われるためです。そのため、24時間体制の職場でも、日中のシフトは、一般的な営業時間がある職場のシフトと近い考え方でスタッフを配置する場合があります。
また、24時間体制の職場でも、日中から夕方以降まで続く業務に対応するため、遅番を配置する場合があります。このような場合、遅番は一般的な営業時間がある職場と同じように、遅い時間帯を担当する勤務として扱われます。ただし、24時間体制の職場では、さらに遅い時間帯になると、夜勤などの夜間対応を担当するスタッフに引き継ぐ場合があります。
一方で、営業時間がある職場でも、夜間や休日の緊急時に対応が必要になるケースがあります。この場合、通常の勤務シフトとは別に、営業時間外の対応を担当する人を決めることがあります。
このように、勤務形態が違っても、シフトの構成には共通点があります。早番、遅番、夜勤などの名称も、さまざまな業種で共通して使われることがあります。
5. 業種の働き方を反映したシフト作成を行うには
業種によって勤務形態は異なりますが、どのような業種でも、職場の働き方に合わせて勤務を割り振る必要がある点は共通しています。勤務シフトを作成するときは、職場が動いている時間、必要な役割、勤務できる人などを整理することで、業種ごとの働き方をシフトに反映しやすくなります。
Assignoは、職場ごとの運用に合わせたシフト作成を支援するアプリです。早番・遅番・夜勤などの勤務区分や、シフトを割り振る際の条件を設定すると、それに従ってシフトを自動で割り振ることができます。さまざまな勤務形態に対応しており、毎月のシフト作成の負担を大幅に減らすことができます。
監修者:水口 泰介
アサイノ・テクノロジーズ株式会社 代表
大学病院の医師として、部署内で約60名のスタッフのシフト作成を担当した経験をもとに、シフト作成支援アプリケーションAssignoを開発。シフト作成の考え方や判断基準を整理・体系化し、誰でも使える形でノウハウを仕組み化することに取り組んでいる。